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宝塚歌劇団がパワハラ認め遺族に謝罪 パワハラ処分はないまま宙組公演再開へ

竜 かずよ

宝塚歌劇団がパワハラ認め遺族に謝罪 パワハラ処分はないまま宙組公演再開へ
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2023年9月、宝塚歌劇団員(「宙組」に所属していた女性)が急死し、遺族側が長時間労働やパワハラについて宝塚歌劇団側に謝罪と適切な補償を求めていた事件。

宝塚歌劇団側は当初否定していましたが、批判が殺到し、調査と話し合いを続けた結果、2024年3月28日に宝塚歌劇団が開いた会見でパワハラの事実があったことを認めて謝罪。補償などの合意書を遺族と締結したことを明かしました

同日、遺族側の代理人弁護士も会見を行い、パワハラには少なくとも宙組の上級生達10人が関与しており、その内訳については宙組の上級生7人、劇団関係者3人であることを発表しました。
(詳細は「宙組の幹部上級生」が4人・「宙組の上級生」は3人・「劇団プロデューサー」が2人・「演出担当者」は1人とのことです)

パワハラ行為を行っていた10人のうち、6人が遺族にそれぞれ謝罪文を出したとのこと。提出が間に合わなかった1人からも追って出される予定ですが、残りの3人は提出しないものと遺族側は受け止めていると明かしていました。その3人とは、劇団関係者でしょうか、宙組の上級生なのでしょうか…

補償については宝塚歌劇団側が遺族に対し、慰謝料などとして「相当額の金銭を支払う」という内容で合意したことを明らかにしました。その中には、(残業代などの)未払い賃金も含まれているとのことです。

このような中、宙組では2023年10月1日から全公演を中止していましたが、今回、2024年6月20日から公演が再開されるとの発表が行われました

現時点では、加害者とされる上級生達が退団したという報道はなく、パワハラ当事者への処分にも触れられていません。

その反面、2024年3月31日に宝塚歌劇団は、宙組所属の娘役2人(亡くなった宝塚歌劇団員の同期と後輩)が退団することを公式サイトで発表しました。

パワハラ加害者は残留し、処分もないまま公演が再開される状況に、疑問の声も上がっています。

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