佐世保実業高校理事長のパワハラにより教職員78人が退職　理事長自身も辞任へ

佐世保実業高校の女性理事長が就任中の5年間（2019年度～2023年度）に、教職員78人が退職するという異常事態が発生しました。

この状況を受け、2024年3月に教職員を対象としたパワハラに関するアンケートを実施した結果、その理事長から

• 「猫でもわかる。なんでわからん」と言われた
• 「屋上から飛び降りるか」と聞かれた
• 2時間以上説教された
• 書類を投げつけられた
• 意見を言うと感情的になり、無視や減給されることがあった

などとの回答が多数あり、その度重なるパワハラにより、

• 理事長から内線がかかってきた表示を見ると動悸がする
• 2人で話をする時、手足が震えるようになった
• おびえて仕事をしている
• 適応障害の診断を受けて休職した

という精神や身体に支障が出ているという記述もあったとのことです。

2024年3月18日に報道が流れた時点では、理事長はパワハラの事実を認めていないと言われていましたが、翌日の2024年3月19日に運営母体である学校法人佐世保実業学園は緊急理事会を開催。

理事長は「学園に混乱を生じさせ、生徒に動揺が起きたことの責任を取る」として退任し、学園の理事の職も辞任したということです。

ただ、関係者によると、理事長からパワハラと疑われる行為をしたことに対する謝罪はなかったとのことです。