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宝塚歌劇団員にパワハラ・長時間労働・過労死 遺族が劇団と上級生に謝罪要求

竜 かずよ

宝塚歌劇団員にパワハラ・長時間労働・過労死 遺族が劇団と上級生に謝罪要求
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2023年9月、宝塚歌劇団の宙組に所属する25歳の女性団員が死亡しているのが見つかり、警察は自殺を図ったとみて調べています。

そして、2023年11月10日、遺族側の弁護士が会見を開き、今回の経緯や事実関係、原因などを明らかにしました。

その会見によると、女性団員は常軌を逸した長時間労働を余儀なくされ、更に、上級生のパワハラもあり、心身の健康を損なったとされ、宝塚歌劇団側に安全配慮義務違反があったとして、謝罪と補償を求めています。

具体的には、

  • 亡くなる直前まで、実質約1ヶ月半の連続勤務
  • 1日3時間程度の睡眠しか取れない状況が続く
  • 月の総労働時間が400時間を超え、時間外労働数が月200時間を優に超えている
  • 稽古中に上級生から呼び出され、「下級生の失敗は、全てあんたのせいや」「マインドが足りない。マインドがないのか」「うそつき野郎」などの暴言を受けた
  • 過去にも別の上級生から「前髪を巻いてあげる」と言われ、ヘアアイロンを額に当てられ火傷を負わされた(そのことが公になると、上級生から詰問された上、当時、宝塚歌劇団側は一方的に事実無根と発表した)

等が、会見で公表されました。

宝塚歌劇団側は、2023年10月、事実関係や原因を把握する為、外部の弁護士による調査チームを立ち上げています。

また、「大変重く受け止めており、ご遺族に対して誠実に対応していきたい」とも述べているとのことですが、遺族側の弁護士からは「(パワハラに関して)宝塚歌劇団における縦の関係の過剰なまでの重視という問題も、弁護士としては指摘せざるを得ない」と述べています。

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