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パワハラが起きやすい職場/業種3選 ~傾向を知ることで予防・対策を~

竜 かずよ

パワハラが起きやすい職場/業種3選 ~傾向を知ることで予防・対策を~
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組織である限り、どこであってもパワハラ事件が起きる可能性はあります。
しかし、その中でも、パワハラが起きやすい職場の傾向があります。

今回は、パワハラ・ニュースで話題によく上がる職場/業種を取り上げ、その傾向をお伝えします。

マネージャーやリーダー、人事の方に参考にしていただき、パワハラ事件の予防・対策に繋げていただければ幸いです。

※当記事はあくまでニュース等で話題に上がる頻度が高い職場/業種を取り上げていますが、必ずしもその職場/業種に問題が起きるという訳ではありません。その点は予め、ご理解願います。

パワハラが起きやすい職場/業種3選 ① 自衛隊・警察・消防署

自衛隊」「警察」「消防署」と聞くと、秩序ある組織を想像しますし、「正義の味方」のイメージで格好よく感じる方も多いのではないでしょうか。

正義感や熱意あふれる方々が集まりやすい職場/業種であることは間違いないと思います。

しかし、この職場/業種において、パワハラ・ニュースが上がってくることが多く、また、その内容は常軌を逸した行為であることも多々あります。

以下は、実際の事件(複数)の一部抜粋です。

  • 「あほ」「ひきょうもの」など侮辱する暴言を繰り返した
  • 夜勤明けに上司が自宅を訪れ、遅い時は夕方ごろまで業務の指導を行った
  • 上司の借金の連帯保証人をさせた
  • 食事にタバスコなどの激辛調味料を入れたり、水筒を艦上から海に投げ捨てた
  • 「精神面の健康チェックシート」に健康状態が悪いという趣旨の回答をしたところ、上司が書き直しを求めた

「自衛隊」「警察」「消防署」は大変な訓練が求められる業種ですので、昔ながらの体育会系の気質が生まれやすく、また、業種の性質上、ある種特別な(閉じられた)環境で人間関係を構築してゆきます。

まさに「軍隊的な上下関係」が生まれやすく、上司(マネージャーやリーダー、先輩など)と部下との力関係が歴然と生まれる為、ちょっとしたきっかけがあると、パワハラが起きやすくなると思われます。

パワハラが起きやすい職場/業種3選 ② 官公庁・学校・病院

官公庁」「学校」「病院」は異なる業種ではないかと思われるかも知れませんが、大きな意味で「公共サービス」を提供する組織となります。

いわゆる一般企業(民間企業)と異なるスタンスの職場/業種となります。

私立学校等もありますが、そこに勤める先生方が公立学校から私立学校へ移籍される場合もある為、組織に所属する方々の傾向にはある程度の類似性があると言えるでしょう。

「官公庁」「学校」「病院」と聞くと、秩序ある組織を想像しますし、「丁寧なサービスを提供」してくださるイメージ(かつ、そうあって欲しいという希望)があります。

しかし、この職場/業種においても、パワハラ・ニュースが上がってくることが多く、また、その内容は常軌を逸した行為であることが多々あります。

以下は、実際の事件(複数)の一部抜粋です。

  • 上司が5時間叱責した
  • 手当や休暇を認めなかった
  • 相談窓口に訴えても調査されず、被害者の声を黙認した
  • 他の人がいるところで大きな声で罵倒したり、学生の家族を侮辱する発言を行った
  • 「できねぇんだったらやめろ」などと業務指導を超えた発言を繰り返し、脚を蹴る行為などを行った

「官公庁」「学校」「病院」は業種の性質上、その組織に特化した知識や経験が求められます。その為、働く上での情報の伝達・指導等において、上司(マネージャーやリーダー、先輩など)と部下との力関係がはっきりと生まれやすいと思われます。

パワハラが起きやすい職場/業種3選 ③ プロフェッショナル関連

プロフェッショナル」という業種名でまとめて良いかわかりませんが、対象としては「スポーツ選手」や「芸能人」などが当たります。

ジャニーズ事務所や宝塚歌劇、東北楽天ゴールデンイーグルスの事件など、まだまだ記憶に新しく、解決していない事件も多々あります。

「プロフェッショナル」の世界は個々人が取り上げられがちですが、実際は組織に所属し、その中で活動してゆくことが基本スタイルとなります。

特別な能力や個性が求められながら、組織人としても生きてゆく、かつ、競争も激しいという、難しい働き方の一つと言えるでしょう。

この職場/業種においても、パワハラ・ニュースが上がってくることが多く、また、その内容は常軌を逸した行為であることが多々あります。

以下は、実際の事件(複数)の一部抜粋です。

  • 食事などの誘いを断ったり、電話に出ないと、深夜まで執拗に連絡し、人格否定を繰り返した
  • 些細なミスに対して「罰金」と称し、金銭の支払いを強要した
  • ミスをした選手を厳しく叱責したり、怒って物に当たる等の行為を行った
  • ヘアアイロンを額に当て、火傷を負わした
  • 弟子が土下座した際に頭を殴る等の暴行を行った

「プロフェッショナル」もまだまだ昔ながらの体育会系の気質が強く、また、業種の性質上、ある種特別な(閉じられた)環境で人間関係を構築してゆきます。

上司(マネージャーやリーダー、先輩など)と部下との力関係が歴然と生まれる為、ちょっとしたきっかけがあると、パワハラが起きやすくなると思われます。

パワハラが起きやすい職場/業種3選 まとめと予防・対策

「パワハラが起きやすい職場/業種3選 ①~③」で触れた職場/業種には、共通する性質があります。

それは、

  • 昔ながらの体育会系の気質が生まれやすく、
  • 業種に関わる仕事の特殊性から、特別な(閉じられた)環境で人間関係を構築する為、
  • 上司(マネージャーやリーダー、先輩など)と部下との間に力関係が生まれやすい

ということです。

一般企業(民間企業)においても、そのような側面はありますが、前述の職場/業種は特にその傾向が強いと思われます。その為、パワハラが起きやすくなります。

裏を返せば、上記の性質がパワハラを生みやすいということを意識し、組織内で「オープンな環境・雰囲気」を作る取り組みを行えば、知らぬ間にパワハラ事件が起きていた、という事態を防ぐことができると言えるでしょう。

組織内で積極的に「オープンな環境・雰囲気」を作ることができるのは、マネージャーやリーダー、人事の方になります。

パワハラ事件の予防・対策に向けて、今の組織の在り方を見直し、ぜひ、風通しの良い組織づくりを!

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