陸上自衛隊でパワハラ通報情報漏洩　上司からの責めを受けて札幌地裁に提訴

北海道の陸上自衛隊の50代男性隊員が2021年4月、上官によるパワハラを匿名で専用窓口へ通報したところ、翌5月に窓口が通報した原文を所属部隊へ送った為、身元を特定された上、報復行為を受けたとのこと。

具体的には、男性隊員は複数の上官に詰問されて通報者が自分だと認めざるを得なくなり、「通報者を処分する」「テロ行為をする者は許さない」などと責められて謝罪を要求されたり、異動をほのめかされたりしたということです。

その為、2024年6月20日、匿名通報に対して秘密が守られずに所属部隊で嫌がらせを受けたとして、国に慰謝料など220万円の損害賠償を求める訴訟を札幌地裁に起こしました。

提訴について、防衛省や陸上自衛隊は「訴状が届いた時点で内容を関係機関と検討し、適切に対応したい」とコメントしています。