ビッグモーター自動車保険金不正請求問題の裏にひそむパワハラ体質

中古車販売大手であるビッグモーターによる自動車保険の保険金不正請求問題が、大きく報道されています。

売上を上げる為に、車の修理時にわざと傷をつけて修理代を水増ししたり、車の所有者の確認しにくい部分で不必要な交換などを行ったとされています。

その結果、自動車保険を使う流れとなりやすく、損保会社への保険金請求時には、更に過度な損傷を申告していた等とも言われています。

この問題をめぐり、国土交通省が2023年7月26日にもビッグモーターへの聞き取り調査を行う予定とのこと。

そして、その会社の体質から、日常的にパワハラが横行していたことも明るみに出てきています。

営業成績が振るわなかったり、上司の意に沿わなかった場合など、店長や工場長から暴言を吐かれたり、「人並み以下」「ボケカス」「殺すぞ」などのメッセージがLINEへ送られてきたそうです。

指示に従わなければ、不本意な転勤や降格に追い込まれることもあったそうで、会社ぐるみでパワハラ行為が行われていたことが伺われます。

また、各務原店の元店長が2022年8月、ビッグモーターに対して、パワハラの慰謝料や未払いの残業代として、およそ2,000万円の支払いを求める訴えを起こしていたこともニュースに出てきました。

こちらも大きな問題ですので、今後、並行して調査されてゆくことでしょう。