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神奈川県大和市の前市長と元副市長による“泥沼”パワハラ訴訟合戦

竜 かずよ

神奈川県大和市の前市長と元副市長による“泥沼”パワハラ訴訟合戦
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神奈川県大和市の前市長と元副市長による“泥沼”パワハラ訴訟合戦が勃発し、横浜地方裁判所が2023年7月28日に判決を出しました。

ことの発端は、大和市の大木哲前市長が在任中に職員に対してパワハラ行為を繰り返していたと、金子勝元副市長が告発したことから始まります。

その告発によって、大木哲前市長は「虚偽の事実を報道され、市長としての名誉を傷つけられた」とし、謝罪広告の掲載と慰謝料など1,100万円の損害賠償を求める訴訟を起こしました。

それに対して、金子勝元副市長は「証言は捏造」と公言されて名誉を毀損され、不当な訴訟を起こされたとして、550万円の損害賠償を求めて反訴しました。

両者の訴えに対して、横浜地方裁判所は「職員組合のアンケートなどを踏まえると、前市長が当時、職員に対する人事異動や降格を示唆する発言や理不尽な叱責をしたことは真実と認められる」と指摘

その上で、「元副市長が『パワハラだ』と主張したことは公益性がある。ありもしない言動を捏造したものでもない」として、大木哲前市長の訴えを退けた一方、金子勝元副市長の訴えを認めて、前市長に慰謝料の支払いを命じました。

大木哲前市長による「証言は捏造」との発言は、「自らに対する政治的悪影響を払拭しようとした可能性が高く、公益目的と認めがたい」とも言及したと報道されており、裁判においては、より密な情報収集や調査、更には発言の意図まで追及される深さがあると感じました。

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