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ビーズソファで有名なヨギボー(Yogibo)の現会長と会社が、2024年8月9日付でパワハラ訴訟を起こされていたことが明るみに出ました。
40代男性社員は2023年9月、当時社長だった木村誠司会長のアメリカ出張に同行しました。
その社員は通訳でないにも関わらず、商談などで会長から「100%の通訳」を執拗に求められ、「100%の精度でできると保障しないお前は舐めている」「一言一句ノーミスで完璧に通訳することを俺に約束しろ」「お前の存在価値は俺がすべて権限を握ってることわかってるのか」「俺を誰だと思ってるんだ。ヨギボーの社長だぞ」などと叱責されたとのこと。
会長のジョークに気づかず翻訳しなかった際には、「俺のリズムを崩した罪はでかい」と激高し、深夜まで叱責されることもあったと訴えています。
その後、会長から「今日は休め。お前は寝ろ」などと告げられた為、宿泊先で療養していたところ、会長から電話があり、「本当に寝てたのか。仕事を何だと思ってるの?」などと言われたとのことです。
1ヶ月近くの出張同行で心身ともに調子を崩したその社員は会社に報告の上、出張途中に帰国しましたが、その直前にも会長から「仕事の途中放棄は重罪ですが、その覚悟の上ですね? 甘えじゃないですね?」などのメッセージが送られてきたということです。
帰国後、その社員は病院を受診し、適応障害と診断されました。
会社に海外出張中のことを報告しましたが、会社からは「ハラスメント行為は確認できない」との回答を受けた上に、通訳業務については「業務指示の違反」、体調を崩しての帰国は「職場放棄」に当たるとして降格処分を受けました。
更に、周囲に相談した言動については「職場内秩序違反」などに当たるとして、12日間の出勤停止となりました。
その社員は直後に休職し、提訴時点でも休職が続いています。
適応障害を発症するまでの6ヶ月間で時間外労働が月平均80時間を超え、多い月では160時間以上あったとして、パワハラや長時間労働などによって適応障害になり、休職せざるをえなくなったとし、会長や会社に対して約1,200万円の損害賠償を求めています。
一方、ヨギボー側は、「パワハラの事実はないので、訴訟で争っていきます。長時間労働については、不正な勤怠情報の登録を確認しましたので、勤務データを精査しているところです」とコメントしています。
両者ともに徹底抗戦する構えですので、これから裁判で事実が明らかになってゆくと思われます。
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